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17. 歯科治療 [アメリカ生活情報]

2005年9月6日、最後の親不知を抜いた。これで4本あった歯は全てなくなった。思えばはじめの1本目を抜いたのは10年以上前のことだ。今でも数日前のように思い出す。今回は歯にまつわるお話です。

大学2年の夏。学校から帰ってきて、近くのSpring Valley Highの校庭でマラソンをしていました。気持ちよく走っていると、突然顔面に激痛が走ったのです。物凄い痛みとともに気が遠くなってきました。これはまずいと思い、ゆっくりと歩きながら自宅に戻りました。

とりあえず家に常備してある痛み止め薬を飲み、ゆっくりと考えてみると、顔が痛いのではなく歯が痛いというのがわかってきました。そこで、歯科医を探してみることにしました。近くに歯科医は沢山あったので、どこに行くべきかさらに調べたところ、日本人向けの「ニューヨーク便利帳」には、こまかな注意書きが記されていました。それは歯科医に行くときのことで、保険がきかないというものでした。知らずに歯科治療を受けると日本では考えられない治療費を請求されると書いてあったのです。

しかし、この痛さは我慢できません。日本の実家に電話すると、仕方がないから金額はいいので歯科医に行くよう言われました。早速「ニューヨーク便利帳」に載っていた日本語の通じる歯科医の中から一番近い歯科医院に電話してみました。そこは、日本語のわかる歯科衛生士がいるそうで、歯科医はアメリカ人でした。とりあえず翌日夕方にアポイントを入れ、行ってみることにしました。

歯科医はニュージャージー州フォートリーのちょっと北にありました。受付に行くと日本人の女性が明るく対応してくれました。なんとこの女性はSpring Valleyに長く住んでいて息子さんはSpring Valley Highを卒業しているのだそうです。自分の家の近くに日本人が住んでいたなんてとても驚きました。そんな世間話をしてすっかり打ち解けてから治療がはじまりました。

激痛の元は前歯のすぐ隣の歯で、歯の裏側が虫歯になっていました。痛みを感じるということは既にかなり虫歯が進行しているということで、治療はかなり難しいといわれました。難しいというのは治療に費用がかかるということです。さらに歯の裏を治療するテクニックが自分にはないと歯科医は言ってきました。

かなり大変な虫歯なんだなあ、と思い治療を終えると、歯科衛生士がある提案をしてくれました。ここの歯科医に頼むとどう考えても10,000ドル以上かかるので、それだったら日本に帰って治療した方が安いし安心だ、と。確かに日本に帰るにはエコノミーで往復1,000ドルくらい。治療費は数千円です。とりあえずの治療はしてもらったので痛みは落ち着きましたが、しばらくするとまた虫歯が進行して痛みだすです。

私は日本の両親に電話して来週帰ることを告げました。ラッキーなことにちょうどこの時期は学校が休みでした。私は秋のセメスターがはじまるまでにニューヨークに戻ってくれば良いのです。時間は1週間ありました。すぐにチケットを買い機上の人となったのはいうまでもありません。

日本に帰るとすぐに治療に向かいました。高校の先輩が営んでいる歯科医に行ったのですが、虫歯はそれほど大変なものではなかったようです。ただ、神経を抜きそれなりの治療を行話なければなりません。両親は突然の帰国が嬉しかったようで料理を沢山作ってくれるし、いろいろなレストランに連れて行ってくれたのですが、歯の治療をしたばかりで味はよくわからなかったです。

歯科医は、今回の治療より親不知のほうが心配だとアドバイスしてくれました。特に下の2本は歯茎に埋まっているので抜くのは大変だろう、と。

歯科医の予想は的中します。ニューヨークに戻り通常の生活を送っていると、奥歯が痛みだすのです。ただ激痛というわけではなくムズムズする。あぁ、やっぱり親不知だ。でも今回は一刻を争う訳ではないので、次の夏休みを待ちました。帰国する期間は、またまた短く10日間でした。歯科医に行くと時間がないから初日に1本、1日あけてもう1本を抜くと言うのです。さらには、親不知が歯茎に埋まっているのでメスで切開するという。それを聞いて恐ろしくなりましたが、時間もないので仕方がありませんでした。それからの1週間はかなり辛かったです。両端の歯が抜かれた訳で、食事が出来ない。リスのように前歯でものを噛むしかないのです。そんなことはおかまいなしに両親は沢山料理を作ってくれ、話題のレストランに連れ回すのでした。気持ちは有難いのですが、このときばかりは家でゆっくりしたかったです。

結局ニューヨークに戻る前日に2本の抜糸を終了しました。まだ痛かったのですが痛み止めを渡され慌ただしく日本を発ちました。

私の担当医は今思えばなかなかの名医でした。激痛が走った前歯も歯茎に埋まった親不知も見事に、さらに短時間で治療してくれたのです。それ以降、前歯も親不知跡も特に問題はありません。性格も温厚で、患者一人一人と対話して治療方針を決めていました。しかし、留学を終え日本に戻ってくると、まだ30代前半だった先生が癌で亡くなっていました。とてもショックでした。今は亡き先生が治療してくれた前歯は今後も大切にしていきたいものです。


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コメント 1

mixi Ray

ciaoo piacere!めちゃ痛そう~~。うちも親知らず1本ぬきました。死ぬかと思ったので、それからは はやす努力してます。笑)(σ ̄ー ̄)もう二度とぬくか~~って思ったら、どうやら意思が通じたらしく、昔 はえる スペースなかったのに、ちゃんと生えてきました。すげ~~wでしょ?w
by mixi Ray (2005-12-03 00:48) 

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